寄付金付き版画 頒布会のご案内
=この企画は終了しています= (→ 募金のご報告)
2011年春に起きた東日本大震災から2年が過ぎようとしています。被災された皆さまに1日も早く『平素の営み』が訪れんことを、祈って止みません。
岩手県陸前高田市では浜辺の防風・防砂林の松の木7万本が津波に流されましたが、一本だけがかろうじて残りました。
その松の木は「奇跡の一本松」と名付けられ保存運動が展開されましたが、残念ながら塩害によって枯死してしまいました。 その後の事は皆さまもニュース等で御存知のように、松に永久保存出来るような処置を施して、元の松原があった処に、新しく震災復興のシンボル・モニュメントとして生まれ変わった「奇跡の一本松」を建てるプロジェクトを発足させ、この2月末に設置される予定です。 プロジェクトの活動費は震災の復興予算とは別に、広く一般からの募金で賄う事を旨とし、現在「奇跡の一本松保存募金」として募られています。
(「奇跡の一本松」主催:陸前高田市役所 をご参照のこと)
私は東日本大震災が起きた3日後に「鎮魂救済復興の象徴神を描け」と啓示を受け、美しい菩薩のお姿を念頭に作品『吉祥天龍神図』描き上げました。
「吉祥天」は海の泡から生まれた「除災、招福、富貴、繁栄」の女神です。 作品は、如意宝珠を左手に掲げ右手で与願印を結んだ(民衆の願いに応えるお姿)吉祥天が黄金色に輝く海流に乗って出現、波間から飛び出た龍神は、八方睨み の形相を表して背後に控え、鎮魂と救済・復興の祈願を守護する構図です。
そして『吉祥天龍神図』の作品制作後、直ちに版画制作を企画して震災復興支援の一助となるよう、先行予約による寄付金付き頒布企画を立てました。 約20名の方から賛同・ご協力を得て、お陰様でまとまった額の義援金を送金することができました。
そしてこの度は、陸前高田市の「奇跡の一本松保存募金」にご協力したいと思い、新たに寄付金付き『吉祥天龍神図』版画頒布企画を立てました。
どうぞ皆様の暖かいお心と企画へのご参加を賜わりたく存じます。
私は絵師として、永年、能絵作品制作に励んでおります。
実は『吉祥天龍神図』の作品を描いた直後に、この「奇跡の一本松」を主題にした新作能『吉祥天』を創作致しました。 全体像は出来ましたが、細かな謡については未完です。
なんとか完成させて「奇跡の一本松」の前で新作能『吉祥天』を演能することを夢見ております。
版画作品『吉祥天龍神図』を飾って頂きますと、お部屋全体が明るく華やかな印象になり、金箔の輝きと共に吉祥天のご加護が授かるものと存じます。
また、吉祥天の真言【おんまかしりえいそわか】は一万回唱えると富貴の身分に成れると云われています。